BIOMECHANICAL

(バイオメカニカル)

BIOMECHANICAL

Member

John K / ジョン・K(Vo)
Jonno Lodge / ジョノ・ロッジ(Dr)
Gus Drax / ガス・ドラックス (Gu)
Chris Van Hayden / クリス・ファン・ハイデン(Gu)
Adrian Lambert / エイドリアン・ランバート(Ba)

BIOMECHANICAL Biography

スタートに、バンドは様々なレーベルに契約の話を持ちかける。それがきっかけで、Revolver Recordsと契約を交わし、2003年10月に記念すべき1stアルバム「EIGHT MOONS」をリリースする。その後、イギリスで行われた“The Bloodstock”UK MetalfestやオランダのHeadway Festivalsに参加し、2003年11月にはイギリス国内でヘッドラインツアーを行うなど精力的に活動を続ける。また同時期に1stビデオ“The Awakening”を発表。そして、数々のギグを通して名前を広めていく彼等の音源を耳にした、EARACHEの別レーベル、Elitist Recordsのオーナー、リー・バレットが契約に乗り出し、交渉の末2004年9月3日にめでたく契約を締結。バンドは次なるステップへと進んでいったのだった。そして、2ndアルバム“THE EMPIERS OF THE WORLDS”のレコーディングをジョン・K(Vo)のホーム・スタジオで始める。セルフ・プロデュースながらも、ミックスを担当したのはMACHINE HEADやNEVERMOREのプロデュースやARCH ENEMYのミックスも手がけたアンディ・スニープ。最強のパートナーを手に入れた2ndは、1stアルバム「EIGHT MOONS」で始まった3部作の2部にあたるコンセプト作だった。しかし、ジョンは2007年自分以外のメンバーを全員変えてしまう。だが、元々BIOMECHANICALはジョンの思想を表現化したバンドであるためのことで、言い換えれば彼の生き様なのだ。新体制となったバンドは本作「CANNIBALISED」のレコーディングに取り掛かる。今作のアルバム・カヴァーを手がけたのは前作に引き続き「SPAWN」やロブ・ゾンビのカヴァーを手がけたナット・ジョーンズ。プロデューサーはこちらも引き続きジョン本人で、ミックスはJUDAS PRIESTやTHIN LIZZYを手掛けたクリス・タンガリーデス。
さて、本作が1stアルバムから続いてきた3部作の完結編となるのだが、ここでジョン・Kの今回のアルバムについての構想を紹介しよう。
■最終アルバム「CANNIBALISED」は、人間のスピリチュアルな死について。精神は絶えず単に衰えていく。なぜなら俺達は自分の肌の下にあるものに対して何の関心もないから、という事実へと続いていくんだ。そしてこういう人間達は思考が簡単に失われるインターネットの世界へ誘き出される。ログアウトしたら、問題なんてもうそこにはない。「現実の世界」では、俺達は消費する新しい物事のイメージばかりに攻め立てられ、そうこうしているうちに、社会はもっともっと暴力的になり、ゆっくりと原始的な本能のルーツへと戻っていくんだ。

動物状態に戻っていく。感情のない・・・。

ストーリーは、この現実からは逃げ場がないと理解した人間からの視点で語られているから、「CANNIBALISED」は彼の精神においての死の受諾と言える。彼の感情ではどの曲も一貫性がなく、曲はストーリーのようには流れていない。だけど、彼が闇へと飛び込んでいく時のそれぞれの気持ちは描いているよ。

現実と非現実の狭間を行き来する主人公の話がこのアルバムで完結する。死という結末をもって。そこに何が秘められているのか、この作品を聴いて是非堪能して頂きたい!

discography

CANNIBALISED
2008.02.23