DONOTS

(ドゥノッツ)

DONOTS

Member

アイケ・ドゥノット(ドラム)
アレックス・ドゥノット(ギター)
J.D. ドゥノット(ベース)
ギド・ドゥノット(ギター)
インゴ・ドゥノット(ボーカル)

DONOTS Biography

「誰を待つわけでもなく、街角にただ立ち続けることがパワーである」(グレゴリー・コルソ) 高い評価を受けているドイツのパンクロックバンドTHE DONOTS が、この悪名高き格言は、彼らの2008年に発表される新作「COMA CHAMELEON(コマ・カメレオン)」に宿った魂を表すものだと言ったら驚くだろうか? この5人組はエキサイティングでスウィートで盛り沢山な時を過ごしてきた。大成功したアルバム、ヨーロッパ、日本、それからアメリカを周っておこなった、数千回に及ぶライブの数々。結成から既に14年が経とうとしている今、彼らにとってかつてない、チャレンジング且つスリリングな瞬間を迎えている。 今とは少しだけ違ったラインナップで1993年の後半にTHE DONOTSは結成された。そして初期はThe ClashやThe Sex Pistolsなどのカバーを演奏し、瞬く間に知名度を上げて行った。その後、作曲を始め、90年代半ばに2つの自主制作作品“Pedigree Punk” と“Tonight´s Karaoke-Contest Winners”をリリースした。全てのショーを自分たちでブッキングしていた彼らは常に自分たち自身でバンドを管理していた。バンドのメンバーであるギド、アレックス、アイケ、そしてJDドゥノットはヨーロッパでの成功を経ても、常に地に足をつけ、拳を振り上げてきた。 バンが彼らのセカンドハウスであると言っても過言ではないほどに活動を続けていた彼らに各レコード会社も注目し始めた。THE DONOTSの驚くほどパワフルなライブパフォーマンスに関する記事が雑誌に載り始めたからだ。パンクと泥臭いロック、そしてメランコリックな80年代サウンド、そしてアリーナロックを上手くブレンドした彼らの楽曲も直ぐに評判となった。 1998年の後半、 THE DONOTS はGUN Records/Supersonic (BMGドイツの一部署)とメジャー契約を結び、それに続いてヨーロッパの他の地域もライセンスが決まった。その中にはスウェーデンのインディーズレーベルBURNING HEART RECORDSも含まれる。DONOTSは彼らにとって最初のドイツ人バンドだった。その後、BMGジャパンがライセンスを受け、日本で大成功を収め、アルバムは、ナショナルチャートにもエントリーされた(ドイツ18位、日本3位)。リリースされたアルバムは “Pocketrock”、“Amplify The Good Times”、“Got The Noise”の3作である。また、様々な地域で公演チケットはソルドアウトとなり、THE DONOTS は、あっという間にたくさんのファンを獲得し、このジャンルでのビッグネームの座を獲得したのである。 カレッジ・ラジオ局や音楽チャンネルでのヘビーローテーション、「ベスト・ジャーマン・バンド」や「ベスト・ロック・バンド」のノミネーションを受けたにも関わらず、バンドが一番重視したのは「できるだけたくさんのショーを行い、ファンと共に楽しみたい」ということだった。 今日までTHE DONOTS は数々のイベントやフェスティバルに参加してきたが、そこでGreen Day, Blink 182, The Hives, Sum 41, Iggy Pop, NoFX, The Offspring, Weezer, Millencolin, Linkin Park, Avril Lavigne, Bad Religion, The Bloodhound Gang, Anti-Flag, Die Toten Hosen, Jimmy Eat World, AFI, Die Ärzteらと対バンしている。また、驚くべきことにThe CureやJudas Priestとも対バンする幅の広さだ。 また、バンドはPunkvoter.comのキャンペーンに参加し、“Rock Against Bush Vol. 2”のコンピレーションに曲を提供した。このコンピレーションに参加したアメリカ人でないバンドは3バンドのみで、DONOTSは、この内の1バンドとなった。映画やゲームのサントラなどではBurnout 3、 Guitar Hero,、Need For Speed Underground、 MVP Baseballなどに参加している。 素晴らしい歴史ではあるが、これからが更に凄い。 2006年、バンドは自分たちは変わるべきだと感じ、GUN Recordsとの契約を終了させた。THE DONOTS はレーベルの考え方と自分たちが目指すものとに違和感を感じたため、自分たち自身で歩き出すことを選んだのだ。契約終了までに1年ほど掛かったため、バンドメンバーは、それぞれ自由な時間を楽しんだ。例えばギドとインゴはOne Fine Day、December Peals、Tiny-Y-Son、 Waterdownのプロデュースをしたり、アレックスは勉強、アイケは父親になったりした。インゴは、日本テレビ系列の音楽出版社、日本テレビ音楽と共同で日本国内に設立したSOLITARY MAN RECORDSの運営に大半の時間を費やした。このレーベルからはDropkick
Murphys、Dover、Beatsteaks、Toy Dolls、The Movement、Boy Sets Fireなどなどが日本のマーケットに向けてリリースされた。

言及するまでもなく、この休憩期間はバンドメンバーに自分たちの今までの活動とは違った新しい経験をもたらし、新しく得た自由の中で、リフレッシュした状態を作ることができた。そしてその時間と経験は彼らのクリエイティビティーを刺激したため、新しいアルバム用のデモ楽曲はどんどん完成して行ったのだ。今回のTHE DONOTSの新しいアルバムについて、様々なレコード会社から契約のオファーがあった。しかし、やはり彼らは自分たちの力で作ることを選んだのだ。業界のサポート無く、スケジュールの決まりも無く、誰からのプレッシャーも無く、自分たちの納得の行くように時間を掛けて作ったのが、このアルバムなのだ。

冒頭のグレゴリー・コルソの言葉の引用を覚えていますか?やっとそこにたどり着きました。

5人のウェストファリァンはTHE DONOTS のサウンドを再構築し、発展させる必要があると感じていた。そして昔のDIYだったころの魂を呼び起こそうとしていた。そんな彼らが作り出した新アルバムはCOMA CHAMELEON(コマ・カメレオン)と名づけられた。

まず最初に彼らは古くからの友だちであり、最大のDONOTS評論家であるカート・エベルヘウザー(Blackmailギタリスト)をプロデューサーとして巻き込むところから始めた。エベルヘウザーと共にDONOTSを再構築したのだ。新しい深みと勢いを作品に吹き込んだのだ。是非 “Break My Stride”、“Stop The Clocks”、“Anything”を聴いていただきたい。そうすればTHE DONOTSは全く新しいレベルにサウンドを持ち上げたことが分かるはずだ。より成熟し、少しダークな雰囲気も入って、でもやっぱり遊び心も満載で伝染性の高い音楽がギッシリ詰まっている。

昔の魂を呼び起こすために、彼らの2nd自主制作アルバムで関わったチーム、IBBTOWN ROCKERSが再結成された。“Pick Up The Pieces”、“New Hope For The Dead”、“Killing Time”などは、つい最近になって制作された曲で、これもCOMA CHAMELEONに収録されている。これらの曲はエネルギーに満ちていた初期の彼らの魂を再現した曲であるといえる。

勇敢であるというべきか。それが流儀であるというべきか。COMA CHAMELEONはDONOTSのパワーをもって、もっとも明らかな、そして重要な、そして勇気ある1歩を進めた作品と言える。音楽的な変化もさることながら、ビジネスとしても自分たちの力でやってのけるという部分で、同じことが言える。自分たちの意志の自由を守るために、彼らは決断したのだ。そしてTHE DONOTSは最終的にSOLITARY MAN RECORDSをヨーロッパでスタートさせ、そこからCOMA CHAMELEON をリリース、そして日本ではHOWLING BULL Marketingと組んでSOLITARY MANとHOWLING BULLのジョイント・レーベルBULL/MAN RECORDSを立ち上げたのだ。

誰を待つわけでもなく街角に立っていることは、正にパワーだ!

discography

Coma Chameleon
2008.02.02