キング・オブ・ゴア・デス・メタル、CANNIBAL CORPSEの最新作が遂に完成!!
敵意を剥き出しにしたような暴力的なサウンドが炸裂する最新アルバム『Torture』が遂に完成!シーンの最前線にCANNIBAL CORPSEが帰ってきた!!制御不能の悪意を、類希なるソングライティングセンスと、緻密なテクニックで完全武装した圧巻のサウンド!圧倒的な力で、デスメタル界の頂点に君臨する完全無欠のキング・オブ・ゴア・デスメタル!!24年のキャリアを経て完成した12枚目のフルアルバムは、今までにないほどブルータルなものとなっており、暴力的で陰惨、どの曲も一度聴いたら虜になってしまうほどの毒々しい魅力に満ちあふれている。『Kill(2006年)』や『Evisceration Plague(2009年)』の要素を含みつつ、それが更に進化した形になっている。この作品がバンドの最新系を表しているのと同時に、「『Butchered At Birth(1991)』や『Tomb Of The Mutilated(1992)』のような猛烈な攻撃力をも兼ね備えている」とドラマーのPaulは言放っている。彼ら本来の生々しい残忍さをそのままに、さらに進化を加えた危険な作品と言えるだろう。
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このアルバムは、オープニングナンバー「Demented Aggression」の猛烈なリフと荒れ狂う嵐のようなドラミングで幕を切る。一聴して今回のアルバムの残忍さを推し量る事ができる。しかし、彼らの暴力は曲が進むにつれヒートアップしていく、モンスターを飲み込むような勢いに溢れた「Sarcophagic Frenzy」から、邪悪に満ちた「Followed Home Then Killed」、これ以上の卑劣なサウンドはないと思わせるような「Scourge of Iron」など全ての曲が巨大なハンマーのような破壊力で聞く者のハートを粉砕する。「俺たちは全てを限りなくヘヴィーに作るために作曲に凄く力を入れている。それぞれの曲に特徴を持たせるんだ。だからCDのどの部分を聴いても、それがどの曲か直ぐに分かるようになっていると思う。全曲完全なブルータルなデスメタルにしたいと同時に、どの曲も同じではなく、それぞれの曲が特色を持つことが大事だと思ってる。」とベーシストのAlexは語っている。アルバム全編が強烈な個性の固まりとなっているのだ!
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『Toture』は現在のラインナップになってから3枚目のコンセプトアルバムだ。Alexは「現在俺たちは演奏力、作曲力共に最高の状態にあり、その結果このアルバムが最高の作品となった」とも言っている。また、このアルバムはHate Eternalなど手掛けているErik Rutanをプロデューサーに迎えた3作目でもある。『Kill』と『Evisceration Plague』はフロリダ州ピーターズバーグにあるRutanのマナ・スタジオでレコーディングされたが、今回の作業はマナ・スタジオに加え、テキサス州トーニロにあるソニック・ランチの2箇所で行われた。ソニック・ランチは過去にもColin Richardsonによってプロデュースされた『Bloodthirst(1999年)』、Neil Kersonプロデュースの『Gore Obsessed(2002年)』及び『The Wretched Spawn(2004年)』等彼らの名作を制作している。
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「スタジオはエルパソから40マイルも離れたところにあって、レンタカーをあえて借りずに自らそこに閉じこもってレコーディングのことだけ考えられるようにしたんだ。フロリダでErikとレコーディングしていたときは、スタジオ内に居るのは彼とその日レコーディングするメンバーだけだった。メンバー全員が一緒に居ることで音楽に集中できたし、その方がレコーディングの方法として断然良いことが分かった」とAlexは言う。そのお蔭でこのアルバムは強烈なパンチ力を持っているだけでなく、過去の作品との違ったものとなったのだ。また、PaulはプロデューサーのEricをこう表現している。「彼はデスメタル・ギタリストであり、デスメタル・シンガーだ。だから彼は俺たちの一員として感じることができる。その上、彼は人間的にも素晴らしい。仕事熱心だし、モチベーションも与えてくれる。彼は才能に溢れるばかりじゃなくて小さなことも常に気付くし、良いものを作るためにはできること全てやってくれる。最高の作品を作るべく彼が俺たちをプッシュしてくれて、その作品を独自のものにするために必要なことを必ずやってくれるんだ」。
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彼らは常におぞましい題材を歌詞やアートワークのテーマにしているが、すでに世間の悪評を超越している。自分たちが現代のヘヴィーミュージック界において最高のバンドであること、そして最もよく働くことを証明しながら、それらの悪評を評判に変えていったのだ。彼らは何年にもわたってデスメタルの守護神としてツアーをし続け、コンスタントに素晴らしいアルバムをリリースし続けてきた。そして20年前のシーンに居たバンドが違う道を選ぶ中、彼らは伝統と新しさをキープしながら同じシーンで活躍し続けているのだ。最近デスメタルが再び成長してきているが、彼らは若いバンドに王座を譲る気はないと言う。
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「俺たちは新しいバンドが素晴らしい音楽をやってるのを見て凄くインスパイアされるが、全く脅威には感じていないんだ」とAlexは言う。現代のデスメタル・バンドの多くが「より速く」「よりテクニカルに」っていうことにこだわりすぎていて、曲そのものの芸術性が見落としている。それは今までCannibal Corpseが陥る事のなかった罠だ。「俺自身も超高速演奏は大好きだ。でも速く演奏するということはミュージシャンの能力として持っておくものであって、ひけらかすものじゃないんだ。その能力を使ってキラーソングを書くんだ。純粋に印象に残る曲を書くというのは大きな挑戦だが、素晴らしいアルバムというのは素晴らしい曲によって作られる」。
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2012年3月、本作品『Torture』は、Cannibal Corpseの最高傑作として世に放たれる。彼らは自分たちの栄光に満足することなく、貪欲なまでに恐怖に満ちあふれた曲と過激なモッシュピットを作り続けていくのだ。Paulは「こんなにアルバムの発売にエキサイトしたことはない」と言う。「俺たちは凄く一生懸命作ったし、このアルバムの出来についてファンの人たちが俺たちと同じように感じてくれることを願う。ツアーに出て、新曲を演奏して、人々に俺たちはどこにも行かないんだってことを改めて証明したい。俺たちは常に自分たちがなりうる最高のバンドになろうとしているし、実際どんどん良くなっているんだ」。
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[収録曲]
1. Demented Aggression 3:15
2. Sarcophagic Frenzy 3:43
3. Scourge of Iron 4:45
4. Encased in Concrete 3:14
5. As Deep As the Knife Will Go 3:26
6. Intestinal Crank 3:55
7. Followed Home Then Killed 3:37
8. The Strangulation Chair 4:10
9. Caged…Contorted 3:54
10. Crucifier Avenged 3:46
11. Rabid 3:05
12. Torn Through 3:12
13. Make Them Suffer (live) 日本盤ボーナストラック 3:06
14. Evisceration Plague (live) 日本盤ボーナストラック 4:32